腎臓内科

花田クリニック ロゴ

腎臓内科medical care

腎臓内科

腎臓内科

腎臓内科

尿潜血・尿蛋白などの検尿異常、急性腎障害から慢性腎臓病まで幅広く診療にあたります。

慢性腎臓病
 慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)はごく初期のものから末期のものまで含めて、慢性的に腎機能の低下が続く状態を指します。日本腎臓学会によると、日本のCKD患者は成人で約1330万人(成人の13人に1人)にもなり、新たな国民病と言えます。
腎機能低下は透析導入のリスクでもありますが、実は脳卒中・心筋梗塞などの心血管疾患のリスクでもあることがわかってきました。
また最近の傾向として、加齢の影響や生活習慣病によって腎機能が低下し、80歳代の透析導入が増えてきています。そのため、CKDの早期段階から腎機能が低下しないように介入・指導することが重要であり、まさにかかりつけ医こそがCKD診療の主役であると考えます。
当院では腎臓専門医に加え、薬剤師(非常勤)、看護師、臨床工学技士よる集学的腎不全管理により末期腎不全だけでなく、脳卒中・心筋梗塞などの心血管疾患を予防することに務めます。
腎炎・ネフローゼ症候群
 検尿や血液検査で腎生検が必要と思われる疾患(慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、原因不明のなど腎障害など)には浜田医療センターや島根大学付属病院などと連携して、診療に当たります。健康診断で尿潜血や尿蛋白を指摘された方、下肢などにむくみを自覚している患者様は一度ご相談ください。
常染色体優性多発嚢胞腎
多発性嚢胞腎とは、腎臓に嚢胞(体液の溜まった袋)が多数存在し、左右の腎臓が大きくなる遺伝性の疾患です。さらに腎臓以外では脳動脈瘤や心臓弁膜症、大腸憩室などを合併することが知られています。多発性嚢胞腎の約半数が70歳までに末期腎不全に至り、透析が必要となることが知られています。
2014年3月にトルバプタン(商品名:サムスカ®️)による治療が日本で保険適応となり、その後も同薬による嚢胞拡大の抑制などの報告がなされております。
当院では登録医(専門医)が診療に当たり、医療助成制度の登録、必要に応じて浜田医療センターなどへの高次医療機関への紹介を行います。多発性嚢胞腎と診断された患者様、健康診断で嚢胞腎を指摘された患者様は相談ください。
腹膜透析
腹膜透析とは自分の体の「腹膜」を使って、自宅で行う透析です。
おなかの中に透析液を一定期間入れておくと、腹膜を介して血液中の老廃物や余分な水分がおなかの中の透析液側に移動します。その老廃物や水分を含んだ透析液を体の外に出すことで血液を綺麗にします。
具体的に腹膜透析には、CAPDとAPDという2種類の方法があります。
CAPDは、1日2〜4回、患者さんご自身で透析液の交換を行う方法です。1回の交換は30分程度で、自宅や外出先で行えます。
APDは、夜眠っている間に、専用の機械で自動的に透析液を交換する方法です。就寝の前後にセッティングや片付けの作業はありますが、基本的には昼間は自由に過ごすことができます。
当院では腹膜透析のカテーテル挿入や腹膜透析の開始は江津済生会などへ紹介し、退院後の管理を外来で行なっております。詳しいことは外来でお聞きください。
腎移植
腎移植は生命予後が最も優れた腎代替療法です。腎移植には家族などの健康な人から提供された腎臓を移植する生体腎移植と、亡くなった人から提供された腎臓を移植する献腎移植があります。
透析を経ずに行う先行的腎移植(pre-emptive kidney transplantation)も含めて、腎移植を希望される患者様には島根大学医学部付属病院などへご紹介いたします。